タイヤ交換の工程の中にホイールバランスの調整という工程があります。
新品のタイヤに交換後、ホイールバランサーという機械にセットして
タイヤ、ホイールのアンバランスをチェックしバランスウェイトを使用し調整を行います。
この工程をおろそかにするとバランス不良で高速道路などの100キロ程度での走行でステアリングに振動が出たりします。
下の写真に写っている数字の分バランスウェイトを指定の位置に張り付けて調整するのですが、
ここで作業の経験値の差が出ます。
あまり多くある事例ではないのですが、この場合タイヤのサイズ、ホイールのサイズ
また使用している銘柄から考えても指定されるウェイトの量が多すぎます。
このまま指定された通りにバランスウェイトを調整し、最終的に機械が0の数字をさせば
それはそれでバランスが取れた状態にはなります。
良いものをより良く使用してもらおうと思えばここで必要な工程としては、
位相合わせなんて呼ばれ方をしているようなのですが、
タイヤとホイールの組み付ける位置を手間ではありますが、
一度外して組みなおします。
バルブの位置と真逆にマーキングしマーキングの位置をバルブの位置を合わせて組み上げる事で
今までと正反対の位置で組みなおします。
同じタイヤ、同じホイールでもこんなに必要とされるウェイト数に違いが出ます。
もちろん単純なウェイトの量だけで、判断できるものでもなく
ウェイトの量の指定が少なくともタイヤの回り方が綺麗でない場合なども同じように調整することがあります。
お客様からは見える事でもないですし、残念ながら走って気づく事もない作業ではありますが、
タイヤの専門店として当店はこだわって作業にのぞんでおります。