ミシュランやピレリなど伝統ある海外のタイヤメーカーはヒストリックカー向けに
往年のデザインそのままのタイヤを今なお販売してくれています。
こちらのXZXは1970年代から販売されていたモデルです。
145/70-12というサイズなので国内メーカーで選ぶとなるとスタンダードエコタイヤしか設定がないのです。
ヒストリックカーの足元だけが今風のタイヤだと途端に安っぽく見えてしまうんですね。
古い車を乗り継いでいくという文化に明るいヨーロッパならではの配慮です。
サイドウォールのデザインも現在販売するにあたって必要な表記は増えておりますが、基本そのまんま
ラジアルの文字が大きく表記されているのもバイアスタイヤよりも高性能なタイヤですよという
主張なんでしょうね。
スリップサインを表すマークもこの頃からミシュランマンのマーク
これってただおしゃれでこうしているのではなくこんな細かい型の造型が出来るんだぜ!
っていう技術表明なんだと思います。まさに機能美ですね。
さらに言えばチューブもちゃんと生産してくれています。
これが並行じゃなく正規で手に入るのですからありがたい限りであります。
右がミシュラン左が某国内メーカーの今まで取り付けていたチューブ
ミシュランのチューブは自転車のそれに近い作りで非常に薄く軽いのが特徴です。
比べて国内系のチューブってトラックなど商用車に使うことが前提で、
走行性能というより耐久性能を意識したつくりになっています。
60年代製造のFIAT500さんにお取り付けさせていただきました。
(写真は作業前になります)
こういった長く乗っている特別な思いを持った一台の作業をお任せ頂けるのは
本当にタイヤ屋冥利に尽きる瞬間です。
オーナー様ありがとうございます。
今ではあまり作業することの少ない技術ですが、当店ではチューブタイヤの施工も承っております。
ヒストリックカーへのタイヤのご提案にも自信ございますので、タイヤ交換でお困りごとありましたら
お問い合わせ頂けますと幸いです。